ヤマハ・ヴェノーヴァとサックスの比較画像

サックス

ヴェノーヴァとサックスの違いは?構造から練習難易度まで解説

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こんにちは!ジャズ選管理人のカトーです!

最近、管楽器に興味を持ち始めた方の中でヤマハの新しいカジュアル管楽器について調べる人が増えていますね。とくに、見た目がコンパクトで手軽そうなため、「これって本物のサクソフォンの代わりになるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

ヴェノーヴァとサックスの違いについてWEBで検索してみると、種類ごとの違いと選び方や、独学の難易度に関する疑問がたくさん見つかります。また、マウスピースの互換性があるのかどうか、家で吹くとうるさいのか、音を小さくするサイレンサーやミュート対策はどうすればいいのかといった、より実践的な悩みを抱えている方も少なくないようです。

さらには、チューニングと音程のコントロールが難しいという声や、ヤマハのヴェノーヴァに関する評判や評価、同じく家での練習用に検討されやすいデジタルサクソフォンや電子サックスとの違いを比較している情報もよく目にします。

管楽器をこれから始めようと思っているあなたにとって、どちらの楽器を選ぶべきかは大きな決断ですよね。そこで今回は、手軽に始められるアコースティック管楽器として注目を集めるヴェノーヴァと、王道であるサクソフォンの根本的な違いについて、僕の視点からたっぷりと深掘りしてみたいと思います。この記事を通して、あなたの音楽ライフにぴったりの相棒を見つけるお手伝いができれば嬉しいです!

ポイント

  • ヴェノーヴァとサクソフォンの物理的な構造や素材の違い
  • リコーダー式とキイシステムにおける運指メカニズムの違い
  • 自宅練習における音量問題と具体的な消音対策の実態
  • サクソフォンの練習用としての適性と電子楽器との比較

構造から見るヴェノーヴァとサックスの違い

日当たりの良い室内で、日本人の若い女性奏者が白いヴェノーヴァを演奏し、リコーダーのように指で直接トーンホールを塞いでいる手元のアップ写真。
ヴェノーヴァと演奏

まずは、楽器そのものの作りや物理的な仕組みから、ヴェノーヴァとサックスの違いについて見ていきましょう。
見た目も重さも全く違うこの2つの楽器ですが、実は発音の仕組みには共通点もあるんです。ここでは、楽器の素材や音色を決定づける内部構造について、分かりやすく紐解いていきますね。

ポイント

  • ヤマハのヴェノーヴァの評判・評価
  • 材質と重量の大きな差
  • 音響と音色の特徴について
  • 運指システムの決定的な差
  • マウスピースの互換性は

ヤマハのヴェノーヴァの評判・評価

ヤマハから発売された新しい管楽器「Venova(ヴェノーヴァ)」。ネットやSNSでの評判や評価を見ると、「おもちゃみたいだけど本格的!」「意外と音を出すのが難しい」といった様々な声が飛び交っていますよね。僕自身、色々な方のレビューを見ていると、この楽器は単なる「安いプラスチックのサックス代用品」ではないんだな、と強く感じます。

おもちゃっぽく見えるけど、意外とガチ!
軽い気持ちで買ってみたんだけど、これ見た目に反して結構吹くのが難しくてビビった(笑)。リコーダー感覚で適当に息を入れたら全然いい音が鳴らなくて、サックスと同じようにしっかり口の形を作ってお腹から息を入れないとダメっぽい。
でも、毎日ちょっとずつ練習してちゃんと鳴るようになってくると、本当にサックスみたいな渋くてデカい音が出るからテンション上がる!ただ、家で吹くには近所迷惑になりそうなくらい音がデカいから、休日にカラオケボックスとか川原に行って練習してる。水洗いできて手入れが超絶ラクなのも、ズボラな自分には最高に合ってると思う。
(20代男性)

サックスの代わりにはならないけど面白い。
普段アルトサックスを吹いていて、外出先での遊び用としてアルトヴェノーヴァを買ってみました。結論から言うと、キイの構造が全く違うのでサックスの運指練習にはなりません。半音階の指使いがサックス慣れしてると逆にややこしく感じます。
ただ、マウスピースがサックスと同じなので、口周りの筋肉トレーニングやロングトーンの練習用としては十分に使えるなという印象です。何よりケースからパッと取り出してすぐに吹けるし、メンテナンスに神経を使わなくていい気軽さは最高ですね。キャンプに持っていって焚き火の前で吹いたりすると、仲間からも結構ウケがいいので買ってよかったです。
(40代男性)

憧れのサックス気分が手軽に味わえる!
昔からサックスに憧れがあったけど、高価だし重そうだしでずっと手が出せませんでした。でもヴェノーヴァなら1万円台で買えるし、なにより軽くてプラスチックだから扱いやすいと思って即決!
最初についてくる樹脂のリードはちょっと硬くて吹きにくかったから、ネットの口コミを見て普通のサックス用の葦のリードに変えてみたら、見違えるくらい吹きやすくなって柔らかい音になりました。運指は小学校でやったリコーダーと似てるからドレミはすぐ吹けたけど、半音を出すのは指がこんがらがって絶賛苦戦中です。でもコンパクトで持ち歩きも楽しいし、いい趣味になりそう。
(30代女性)

肺活量が鍛えられて健康にも良さそうです!
子育てが落ち着いたので新しい趣味になればと思い、見た目が可愛いソプラノモデルを購入しました。最初は息を吹き込んでも「スカッ」と空気が抜けるだけで全然音が鳴らなくて、私には無理だったかしらと少し落ち込みました。
でも、動画を見ながら口の咥え方や息のスピードを意識して毎日少しずつ練習していたら、数日後に突然「プァー!」っと大きな音が出たんです!あの時の感動は最高でした。今では簡単な童謡を吹けるようになり、お腹からしっかり息を出すので肺活量も鍛えられて健康にも良さそうです。次はアルトモデルにも挑戦してみたいと密かに企んでいます。
(50代女性)

口コミ引用元

手軽に始められる価格帯でありながら、ちゃんとリードを振動させて音を鳴らす本格的なアコースティック楽器としての顔を持っているんです。「気軽にサックス気分を味わいたい」というライト層から高く評価されている一方で、本格的なサックス奏者からは「運指が独特でサックスの練習にはならないかも」というシビアな評価も存在します。

つまり、期待している目的によって、評価が真っ二つに分かれる面白い楽器なんですよ。

これから始めるあなたは、まずこの楽器が「サックスに似ているけれど、全く別の新しい楽器である」という評判を頭の片隅に置いておくと、後からギャップを感じなくて済むかなと思います。

材質と重量の大きな差

楽器を持ってまず驚くのは、その圧倒的な重さの違いです。一般的なアルトサクソフォンは、真鍮(ブラス)などの金属で作られていて、さらに複雑な金属製のキイメカニズムがびっしりと付いています。そのため、重さはだいたい2.5kg前後もあるんです。

長時間首から下げていると、結構肩が凝ったりするんですよね。それに対してヴェノーヴァは、ABS樹脂という軽くて丈夫なプラスチック素材で作られています。

一番小さなソプラノモデル(YVS-100)なんて、長さ46cmで重さはたったの180g!アルトモデル(YVS-120)でも293g、一番大きなテナーモデル(YVS-140)でも438gしかありません。(出典:ヤマハ株式会社『Venova™(ヴェノーヴァ)』

【重量の違いまとめ】

  • アルトサックス:約2,500g
  • アルトヴェノーヴァ:約293g

これだけ軽いと、公園やキャンプなどアウトドアに持ち出すのも全く苦になりません。

さらに、プラスチック製ならではの最大のメリットが「水洗いできる」ということ。本物のサックスは金属と革製のタンポでできているので、絶対に水洗いはNGです。お手入れのハードルの低さという点では、ヴェノーヴァに軍配が上がりますね。

音響と音色の特徴について

「プラスチックなのに、なんでサックスみたいな音が鳴るの?」

ここがヤマハさんの技術のすごいところなんです。

管楽器の音色って、実は管の形(ボア)で大きく変わります。サックスは先端に向かって太くなる「円錐形」をしていて、これが豊かな倍音と華やかな音色を生み出しています。一方、クラリネットなどは真っ直ぐな「円筒形」なので、柔らかい音色になります。

ヴェノーヴァの見た目はリコーダーみたいに真っ直ぐな円筒形ですよね。
でも、内部に「分岐管構造」という、管を蛇行させる独自の技術を取り入れているんです。

分岐管構造とは?
円筒形の真っ直ぐな管でありながら、内部の形を工夫することで、円錐形であるサクソフォンのような豊かな倍音を疑似的に作り出すヤマハ独自の音響設計です。この技術のおかげで、リコーダーのような見た目なのに、サックスのような力強い音を出すことができるんです。

ただ、完全にサックスと同じ音かというと、そうではありません。ヴェノーヴァの音色は、サックスと比べると少し素朴で、人間の声に近いような独特の味わいがあります。吹奏感(息を入れた時の抵抗感)もサックスとは異なる独自のフィーリングなので、これはこれで味のある一つの楽器として楽しむのが正解かなと思います。

運指システムの決定的な差

楽器を演奏する上で絶対に避けられないのが「運指(指使い)」ですよね。ここで、サックスとヴェノーヴァは全く違う道を歩んでいます。

サクソフォンは「ベーム式」をベースにした複雑なキイシステムを採用しています。たくさんの金属レバーやタンポが連動して動くため、指の形を大きく崩すことなく、スムーズに半音階(ド・ド#・レ・レ#…)を吹けるように機械的に設計されています。

対するヴェノーヴァは、小学校で吹いたリコーダーに近い指使いを採用しています。

公式サイトにあるヴェノーヴァのジャーマン式運指表
ジャーマン式運指表

「ジャーマン式」と「バロック式」を切り替えることができるアダプターが付いていて、最初は直感的にドレミファソラシドが吹けるようになっています。(※テナーは構造上ジャーマン式のみ)

「なんだ、リコーダーと同じなら簡単じゃん!」と思うかも。でも、ここに大きな罠が潜んでいます。

半音階の難しさとクロスフィンガリング

リコーダー式の運指は基本のドレミは簡単ですが、シャープやフラットなどの「半音」を出すのがめちゃくちゃ難しいんです。複数の指を複雑に開け閉めする「クロスフィンガリング」が必要になり、しかも音程が不安定になりがち。

サックスなら専用のキイを一つ押すだけで綺麗に出る半音が、ヴェノーヴァだと指の絶妙なコントロールと、息の量での調整が必要になってきます。素早い曲や装飾音を多用するジャズのようなプレイは、実はヴェノーヴァの方が指の動きとしては難易度が高いと言えるかもしれません。

マウスピースの互換性は

柔らかい自然光が当たる木製のテーブルの上で、黒い合成樹脂製のカジュアル管楽器(ヴェノーヴァ)のマウスピースと、複雑な真鍮製のサックスのマウスピースを並べた、形状と構造の接写比較写真。
マウスピース

ヴェノーヴァの素晴らしい点のひとつが、カスタマイズ性の高さです。なんと、本物のサクソフォン用マウスピースと完全な互換性があるんです!モデルごとに対応するサイズが決まっています。

ヴェノーヴァのモデル対応するサックス用マウスピース
ソプラノ (YVS-100)ソプラノサックス用
アルト (YVS-120)アルトサックス用
テナー (YVS-140)テナーサックス用

最初は扱いやすい樹脂製のリードが付属していますが、これを市販の葦(ケーン)リードに変えるだけでも、音色がぐっと柔らかくなり、吹きやすくなることが多いですよ。
ヤマハ以外のメーカー(セルマーやメイヤーなど)のマウスピースも基本的には装着可能です。

自分好みのセッティングを探求できるという点では、サックスと同じ奥深さを味わうことができますね。

練習目的でのヴェノーヴァとサックスの違い

ヴェノーヴァとサックスについて考えてる女性
ヴェノーヴァとサックス

「いつかはサックスを吹きたいから、まずは安くて手軽なヴェノーヴァで練習しよう」
そう考えている方も多いはず。でも、実際に練習目的で考えた時、ヴェノーヴァとサックスの違いはどのように影響してくるのでしょうか。独学での壁や音量問題について解説します。

ポイント

  • 独学で始める難易度と壁
  • 音程が合わない時の対策
  • うるさい?音を小さくするサイレンサー
  • サックスの練習になるのか
  • 電子サックスとの比較

独学で始める難易度と壁

木目のテーブルと、壁に貼られた2枚の教育用ポスターを写した屋内写真。左のポスターはカジュアル管楽器(ヴェノーヴァ)の単純な運指図、右のポスターは伝統的なサックスの複雑なベーム式キーメカニズムを解説している。
難易度解説表

「手軽な楽器」として売り出されているヴェノーヴァですが、いざ独学で始めてみると、多くの人が特有の壁にぶつかります。

管楽器の難しさは、大きく分けて「音を出すこと(発音)」と「指を動かすこと(運指)」の2つあります。サックスは、最初は良い音を出すのが難しいですが、キイの仕組みのおかげで運指は比較的覚えやすい楽器です。一方ヴェノーヴァは、「サックスの発音の難しさ」と「リコーダーの半音階の難しさ」が合体しているんです。

指のタッチとオクターブ操作のシビアさ

ヴェノーヴァは指で直接トーンホール(穴)を塞ぎます。指の動きが少しでも遅れたり、穴の中心からズレたりすると、隙間から息が漏れて「ピーッ」というノイズが鳴ってしまいます。サックスのキイを押すのとは違い、穴をピタッと塞ぐ正確な指のタッチが求められます。

また、高い音を出すための「オクターブキイ」の操作も独特です。サックスのように親指を置きっぱなしにするのではなく、特定の音に移動する瞬間にサッと離して戻すような、繊細な親指の動きが必要になります。独学だとこのあたりの感覚を掴むのに、少し苦労するかもしれませんね。

音程が合わない時の対策

ヴェノーヴァを吹き始めて一番多い悩みが「音程が全然合わない!」ということです。実はこれ、楽器のせいではなく、口の形(アンブシュア)や息の入れ方に原因があることがほとんどなんですよ。

【音程が上ずる(高くなる)原因】
下唇でリードを強く噛みすぎていることが一番の原因です。リードが自由に振動できなくなり、音がひっくり返ったり高くなったりします。リラックスして、噛む力を弱めてみましょう。

【音程がぶら下がる(低くなる)原因】
逆に口の周りの筋肉が緩みすぎていると、音が下がります。また、息の量が足りないと低音がしっかり鳴りません。お腹からしっかり息を支える必要があります。

アンブシュアのトレーニングを続けることが一番の近道ですが、どうしてもピッチが合わない時は、チューナーを使って物理的に調整することも可能です。ヴェノーヴァはマウスピースを奥まで差し込んだ状態で「A=442Hz」になるように設計されています。もし音程が高い場合は、マウスピースを数ミリだけ引き抜いてみてください。管が長くなることでピッチが下がります。逆に低い場合は深く差し込みます。

うるさい?音を小さくするサイレンサー

アパートの一室で、日本の若い男性が少し困った表情で白いヴェノーヴァを吹き、音量を気にしながら練習している様子を捉えた屋内写真。
自宅でのヴェノーヴァ練習

日本の住宅事情において、避けて通れないのが「音量問題」です。見た目がプラスチックで可愛いからといって油断してはいけません。ヴェノーヴァは本格的なリード楽器なので、しっかり息を入れると最大100デシベルくらいの爆音が出ます。

50デシベルから200デシベルまでの音の大きさをまとめた表です。ご指定いただいた「ヴェノーヴァ(100デシベル)」を含め、5つの段階で作成しました。

音の大きさ (dB)具体的な音の例体感や影響
50 dB静かな事務所、エアコンの室外機日常的な音で、不快感はないレベル
100 dBヴェノーヴァ(最大)、電車のガード下極めてうるさく、騒音トラブルになるレベル
120 dB落雷の音、飛行機のエンジンの近く耳に痛みを感じ、聴覚に異常をきたす限界ライン
150 dBジェット機の離陸(至近距離)、銃の爆音鼓膜が破れる危険性が高く、物理的ダメージを受けるレベル
200 dB大型ロケットの打ち上げ、大規模な火山の爆発音波というより衝撃波であり、人間が耐えられない致死的なレベル

100デシベルというと、電車が通る時のガード下や、車のクラクション並みの音量です。
普通のマンションやアパートで夜間に吹いたら、間違いなく「うるさい!」と近所トラブルになってしまいますよね。

自作ミュートの限界

ヤマハからは公式の専用サイレンサーやミュートは販売されていません。そのため、ネット上では「激落ちくんのようなスポンジに穴を開けてマウスピースに詰める」といった自作の消音対策がよく紹介されています。

確かにスポンジを詰めれば音は少し小さく(約8デシベルほど減衰)なりますが、これには大きな代償があります。息の抜け道が塞がれるため、吹奏感(吹いた時の抵抗感)が全く変わってしまうんです。この状態で練習を続けると、変な癖がついてしまい、いざミュートを外した時に正しいアンブシュアで吹けなくなってしまう可能性があります。

消音対策はあくまで応急処置と考えたほうが良さそうです。

関連記事:ヴェノーヴァがうるさい?音を小さくする防音対策と練習場所

サックスの練習になるのか

夜の自宅のリビングで、日本の若い女性がソファに座り、消音器(DIYサイレンサー)を取り付けたカジュアル管楽器(ヴェノーヴァ)を静かに練習している。傍らのテーブルにはデジタルサックスが置かれている。
サックスの練習風景

「結局、ヴェノーヴァはサックスの練習用として使えるの?」この疑問に対する僕の結論は、「発音の練習にはなるけど、運指の練習にはならない」です。マウスピースがサックスと同じなので、口輪筋を鍛えたり、リードを正しく振動させる「アンブシュアの基礎トレーニング(ロングトーンなど)」としては非常に有効です。

しかし、先ほどお話しした通り、指使い(運指システム)が全く異なります。ヴェノーヴァでどんなに速いパッセージを練習しても、サックスを持った時には全く違う指の動きをイチから覚え直さなければなりません。また、音域もヴェノーヴァは2オクターブに制限されているため、サックスの広い音域を想定した曲の練習には物理的に対応できないんです。

本気でサックスを吹きたいなら…
ヴェノーヴァでリード楽器の楽しさを知ったら、次は思い切って本物のサクソフォンを手にし、音楽教室などで専門的なレッスンを受けることをおすすめします。

電子サックスとの比較

自宅のソファに座った日本の若い女性が、ヘッドホンを装着して黒いデジタルサクソフォン(YDS-150)を静かに練習しており、傍らにアルトサックスが置かれている室内写真。
電子サックスの練習

「どうしても家で夜にサックスの練習がしたい!」という場合、ヴェノーヴァと比較検討されることが多いのが、同じヤマハのデジタルサクソフォン(YDS-150やYDS-120)などの電子サックスです。

両者の最大の違いは「発音のメカニズム」です。

ヴェノーヴァはリードを振動させるアコースティック(生楽器)。YDSシリーズは、息の圧力をセンサーで感知して内蔵された電子音を鳴らすデジタル楽器です。(出典:ヤマハ株式会社『デジタル管楽器』

極端な話、デジタルサックスはアンブシュアがぐちゃぐちゃでも、息さえ入れればプロのような完璧な音色と音程が鳴ります。サックスと同じキイ配列なので、運指の練習には最適です。

比較ポイントヴェノーヴァデジタルサックス(YDS)
音量・消音爆音(ミュートは非推奨)ヘッドホンで無音練習可能
運指リコーダー式サックスと同じベーム式
音作りの自由度リード・マウスピースで変化電子音源(自己流カスタマイズは保証外)

騒音対策やサックスの運指練習を最優先するなら、圧倒的に電子サックスに軍配が上がります。ただ、ヴェノーヴァのように「自分の唇と息で生音を作り出す喜び」は味わえないので、どちらが自分の目的に合っているかじっくり考えてみてくださいね。

関連記事:YDS-120のレビューまとめ!手軽さは大好評・キイノイズに難点あり

ヴェノーヴァとサックスの違いまとめ

ポイント

  • ヴェノーヴァはABS樹脂製で、金属製のサックスより圧倒的に軽いです。
  • 重量がサックスの約8分の1であり、持ち運びや水洗いが簡単にできます。
  • サックスの複雑なキイとは異なり、リコーダーに近い直感的な運指ですよ。
  • リコーダー式のため、半音階や素早いフレーズの演奏はサックスより困難です。
  • 最大100デシベルの大きな音が出るため、防音設備のない環境には不向きです。
  • サックス用マウスピースと互換性があり、アンブシュアの練習には最適です。
  • 息の入れ方は鍛えられますが、運指が異なるためサックスの練習にはなりません。
  • 本格的なサックスの代用品ではなく、独自の構造を持つ新しい管楽器と言えます。
  • サックスの初期費用に比べて、1万円台から手軽に始められる価格設定ですね。
  • リード楽器の奥深さを手軽に楽しめる、全く新しいアコースティック管楽器

ここまで、ヴェノーヴァとサックスの違いについて様々な角度から解説してきました。

結論として、ヴェノーヴァは決して「安価なサックスの代用品」ではありません。ヤマハの優れた技術によって生み出された、独自の魅力と表現力を持つ「全く新しい管楽器」です。

サクソフォンとマウスピースの互換性があるため、発音の感覚を掴む入門機としては優れていますが、運指システムの違いや音量問題があるため、完全にサックスの練習用として代用するには限界があります。

サックスへのステップアップを目指すのか、それともヴェノーヴァという楽器の独自の音色を極めていくのか。どちらの道を選ぶにせよ、手頃な価格でリード楽器の奥深さに触れられる素晴らしいプロダクトであることに間違いはありません。

この記事で紹介したヴェノーヴァ サックス 違いのポイントを参考に、ぜひあなたにぴったりの楽器を選んで、素敵な音楽ライフをスタートさせてくださいね!
最終的な楽器選びに迷ったら、楽器店で実際に専門家の意見を聞いてみるのもおすすめですよ。

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